くま、クマ、熊 生態と被害防止策を学ぶ

2017年1月22日 Category-自然のある風景 , 農場主のたわごと , 雑学

クマ等の生態と被害防止対策について学んできました。

 森の学校2016 講座 平成29年1月21日(土)
秋田県森林学習交流館 プラザクリンプトン会議室

  • 主催/秋田県森林学習交流館・プラザクリプトン
  • 協賛/(一社)秋田県森と水の協会
  • 協力/秋田県森の案内人協議会
秋田県内のツキノワグマ予想生息数1000頭であるが、
詳細な調査はおこなわれておらず、
昨年隣県の岩手県で発表された予想頭数は3500頭であり、
秋田県内においても同頭数はいると推測される。
 
食肉目クマ科に分類されている事からも、
雑食性ではあるが肉を好み、
偏食傾向を示し、肉を食べ始めると、肉のみを求める傾向。
死肉も食すので、遭遇時の死んだふりは迷信。
animal_kowai_kuma
 
行動時間帯は朝4~7時 夜5~9時
この時間帯、クマの出没可能性がある地域に
接近・通過する際には十分な注意が必要。
 
奥山に棲むクマは警戒心がたいへん強く、
熊鈴や爆竹は効果が認められるが、
《親子熊・餌付け熊(残飯など)・肉の味を知った熊》に遭遇した場合、
このような行為はむしろ熊をおびよせる結果となる。
 
遭遇した場合、熊に背を向けることはNG、走って逃げることもNG(熊は100m9秒台)
対峙した状態を保ちユックリと後ずさりし徐々に距離をとる。
熊が接近してきた場合は、熊撃退スプレーを使用するが、
噴射有効距離が7〜10mであり、
熊の目鼻に噴射しないと効果が無いことから、
なるべく近距離で使用(←ここの部分はかなりの勇気)
※熊よけスプレーの効果や使い方
 
熊以外の野生動物による獣害も深刻である。
積雪地区において越冬できないとされていた、
ニホンジカやイノシシが確認、年々その頭数を増やしており、
その一因として舗装道路に散布される融雪剤(塩化ナトリウム)の塩分を摂取することにより
冬期間の体力維持、爆発的な生息数増加につながっていると警告する。
 
居住区と奥山の緩衝地帯(里山)の環境整備が重要と講演者の説明ではあった。
論点は理解するが、ますます人口減少していくであろう地域において、
緩衝地帯等維持する負担を考えると実現性は不透明である。
里山は自然に帰すのか、国民負担の基に緩衝地帯・地域を設け維持していくのか
民間の力で事業を興し、緩衝地帯を維持していくのか、
喫緊の課題である。
秋田県では森林環境保全目的のため
秋田県水と緑の森づくり税として県税を負担しております。
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