お米の等級検査とは?

2013年12月25日 Category-雑学

野菜やくだものの箱に秀とか優のマークが付いているのを見たことがありませんか?

お米にも等級検査があります。

野菜はくだものは自主検査規格ですが、米は特別なのか国で定められた検査機関で有料検査認証されます。
検査しなくても流通可能ですが、表示に制限が付けられます。
(詳細は消費者庁の食品表示についての玄米及び精米品質表示基準をご参照下さい)

昔は1等から5等まであったみたいですが、今は1等から3等まで。
各品質基準は、良品の割合によって1等70%,2等60%,3等45%、
それ以下は規格外米と区分けされる。

規格外米でも検査を受けると、「25年産・あきたこまち・100%」表示可能となり
これらの米を1等米に混ぜられても店頭表示に等級などの表示義務は無いため、
販売現場での混乱原因となる。

また、1等の基準を満たしていても1000粒の中に2粒カメムシ食痕による
斑点米や稲こうじ病・クサビ米に冒された米粒が確認されると、
その割合に応じて等級が格下げされます。

斑点米や病班米は、決して普通に食べても人体には影響がなく見た目の問題となり、
業者が買い求める価格は1等米と2等米では当然価格が違ってくる。
良品が70%以上であってもカメムシの被害粒が2粒あっただけで格下げであるから、
農家は関係機関指導のもと一斉に殺虫剤を防除適期に散布することとなる。

精米業者も昔とは違い色彩選別機という機械を導入しており
斑点米・クサビ米を精度良く除去できるようになり流通には問題がないはず。

たとえ機械導入のコストを加味したとして、
等級による格差は60キロ当たり150円程度との試算がでている。
しかしながら、実際の売り渡し価格の格差はその5〜10倍以上にも及ぶケースがあり
農家側としても農薬を散布せざる得ない状況にある。

農薬散布の低減は人にも環境にも優しい。

是非とも、今一度見直して欲しいところである。

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