穂ばらみ期
あらたなる試み
整備は完了したものの・・
古いがほとんど使用されていなかった機械を久し振りに出してきた
以前(7年位前)水に希釈した液体肥料を田んぼの散布するために買い求めた物だ。
結局2年くらい使用してお蔵入りになっていたものである。
外観は新品そのものであるが、内部は???
案の定、ガソリンエンジンのタンクを開けるとサビがビッシリ。
水を吸い上げる加圧ポンプにもオイル漏れあり。
ここは意を決して、分解掃除にトライ。
タンク内は高圧洗浄機で大きな錆を取り除き、そのごにバイク用のタンク洗浄剤にまる一日漬け込み
コーティング。
キャブ廻りはエンジンシステムコンディショナー(こいつが臭い)でしっかり不純物を溶かしピカピカに仕上げる。
加圧ポンプのオイル漏れを修復&オイル交換!!
いよいよ水を吸い上げ、通水してみる。
ここでホース(130メートル巻)に破れ&漏水が出ていると、追加修繕費が高くつくので慎重に吸水&圧力を上げていく。
エンジン全開! ポンプ圧力最大! 散布ノズルから勢いよく天に伸びる水柱!
成功である。
まもなくこの機械を使って田んぼの中をホースを引っ張りながら希釈した液体肥料を散布するわけだが、肝心の体力が不安。
誰か手伝ってくれる人いませんかね(笑)
田中の米はこちら http://tanakafarm.jp
田んぼの中心部と外周
無農薬田のあきたこまちも順調に生育中
好天続きで雑草に対しても当然好条件であることから、
いつもの年よりヒエの成長が早く雑草退治に難儀しそうな勢いである。
二回目の除草機作業中に田んぼの真ん中(下)と田んぼの外周(上)の
写真を比較してみました。
外周は明らかに葉が所々虫に食べられていますね、これはイネミズゾウムシという
虫に食されてしまった影響です、虫たちはその後水中にもぐり卵を産み付け
その幼虫が今度は稲の根を食べ生育を阻害しています。
左の写真は丁度幼虫に根がやられ、弱っている感じです。
除草機で株元の土を攪拌していますが、 防除効果があるのかは不明です。
田んぼ周辺の雑草はこのような虫のたまり場になるためこまめに草刈りしているのですが、
根本的な解決とはならず一部虫との共生という言い訳をこじつけ現実逃避。
あとは稲が早く大きくなってくれるのを待ち望んでいます。
ついでに水面にプカプカ浮いているのは、田んぼの表土が珪藻類によって浮き上がる現象で、
これが強い風の影響で風下側に片寄り、稲を押しつぶしたり土壌の還元化を引き起こし
根を傷め、生育障害を引き起こします。
ネットで検索してみると、低温多肥などが原因と表記されていますが、当地では毎年一定量の発生が
みられるようです。
中心部は無農薬栽培で有りながらほぼ減農薬栽培と変わらず元気で葉も綺麗な状態を今のところ保っています。
先人のお言葉で《稲は外周でとる》といわれていますが、化学合成農薬を使わない栽培では、
中心部の被害をいかに少なくし、安定収量を得るかが我が家の課題です。
除草機作業
今シーズン二回目の作業
当農場ではタイプの違う2種類の機械で除草
最初は条間の土をかき回し、草の目を抑え
二回目は株間を写真の羽根でクルクルと根元の土をかき回し
少しでも雑草の発生を抑え込みます。
この工程をもう一回繰り返します。
[youtube]http://youtu.be/g7sY8t_6uU4[/youtube]
耐えるあきたこまち
自作農業ICT装置起動!!
Raspberry pi+純正カメラで観測装置を自作
以前から育苗ハウスの画像をテスト配信しておりましたが、
いよいよ自宅から7キロ程離れた田んぼの映像をモバイル回線経由で
Twitterへ30分間隔で投稿し始めました。
あわせて、関連企業とあらたなる無線装置を利用して農業用装置の実証実験も
行う予定です。
絶対必要というわけではないが、ローコストでかゆいところに手の届く便利
グッズができたら本望です。
Twitterの画像はこちら
黄苗を植える
性分だからしかたがない(笑)
田んぼに水を入れると高低差がよくわかる
今回も四隅が低いところ数カ所発見。
土を一輪車で運ぶのはイヤだと思いつつも、
その場所が気になってしょうがない。
結局、一輪車にスコップで土を山盛りにし、
あぜみち(土が膨軟で押しにくい)を押してにわか土木工事。
さわやかな汗&心配事解消
田中の米はこちら
http://tanakafarm.jp
耕起方法を比較する
肥料散布
加温しないのに芽が出てきた
田んぼを起こし終わりました
田起こし最終日は地元の農機具メーカーから作業機を借りてきました
スガノ農機のスタブルカルチ
小さなスキを前列と後列互い違いに配列し、土を下からボコボコと
粗おこしします。
大きな土塊の中に空気が取り込まれグングン大地が乾き、その後
ロータリーで砕土する予定。
プラウ耕とちがい稲株が目立ちますが、反転しないので土の移動がなく
均平作業に苦労しなくてよいのがうれしいですね。
熱湯で種もみを消毒
農作業は臨機応変に
苗用の土作り
便利な作業機械ができたモノである
斜めにせり上がるミニベルトコンベアの途中に
肥料や農薬そしてくん炭や水苔などの資材までイッキに投入して
攪拌してくれる機械。
再び大きな袋(フレコンバック)に入れて種まきまでなじませておきます。
本日は畦道の整形作業
これが戦車タイプのトラクターだと真っ直ぐ・滑らかに整形するのは難しい
ユックリ歩くような速度で、一点を見つめながらの作業は神経が疲れます。
この作業を怠ると、後の草刈り作業や田んぼの水の漏水管理がずいぶんと楽になるので
面倒でも丁寧な作業を心がけます。
トラクターの振動で土の中のカエルもソロソロ起きる準備をはじめたことでしょう。
ようやく春めき始める
有機質肥料が届く
久し振りに相棒と
育苗用の土を運ぶ
肥料散布作業機を整備
久し振りに籾すりなど
愛媛県八幡浜市の農家をたずねて
日本全国の作目を越えたプロ農家の集まり「食の匠の会」
ここで長年お世話になっている八幡浜市の柑橘農家
清家農産にお邪魔して参りました。
港町に住宅を構え、すぐ上の山一面に広がる柑橘畑に敷設された乗用車一台しか通れない
管理道路をグルグルと蛇行して園地まで。
園主はさすが手慣れたモノで突然前方に現れる対向車にも迅速に待避所へバック・路肩寄せで
見事と感心するばかり。
職場の眺めは良いのだが、急勾配での収穫作業は年配者には重労働である。
奥様と二人の経営ですが、収穫時には8人ほど雇い入れているそうです。
柑橘農家も価格の低迷・重労働だということで担い手が減っているのが現状、耕作放棄地も
急速に増えているそうで、条件の悪い土地(山の上部・日照不足)が中心となっているため
買い手も付かず、地域コミュニティーの縮小に拍車がかかっているようです。
稲とミカン作目の違いこそあれ、問題は同じです。
国が税金を投入し、農地を集め整備し貸し出す組織を立ち上げるようですが、
このような条件不利地をどうやって担い手に貸し付けるのかは甚だ疑問である。
皆様が納めた税金がどのようにつかわれ、有効に機能しているのか監視していかなければ
いけません、国が悪いのではなく無関心な私たちに一番問題があるのではないでしょうか。
最後に隣町にある伊方原発を見学していきました。
ビジターセンターから望む、
三号機は右手松林の上からかすかにドーム部分だけが見えます。
緊急時の指令センターなどが原発施設とは別に設けられているということで、
安全審査も順調で再稼働が一番有力視されています。
風力にも力を入れており、伊方町・佐田岬半島は電力の町なのだと実感。
年末に落雷があり、一部風車の羽根が破損。
その補修工事で通行止めだったのをよくわからず、撮影スポットまでおとずれたため
警備員に注意を受けてしまいました。(汗)
実証試験を開始いたしました
様々な農業シーンに柔軟に対応するべく農業ICTセンサーの開発・実証に取り組んでいる
趣味レベルでの温度センサーと弱電無線技術及びインターネット利用による、
ハウス内温度の携帯端末および自宅パソコンでの把握に成功。
今回は、3Gシールドアライアンスに協賛し複数のセンサーとカメラ&携帯データ通信を備えた端末を
開発して頂きました。(先輩農家の野菜ハウスにて試験中)
多少お金はかかりますが、個人レベルでやるよりは開発スピードと質が違う(あたりまえか)
クラウドシステムによりインターネットを利用できる端末であれば自由に閲覧可能で、
アプリの使いやすさには感心。
最初は水耕栽培ハウス内部のデータ把握・蓄積試験に挑戦中。
今後はソーラーパネルの利用・農作業にあわせてセンサーを取り替えながら利用できないか模索してまいります。
希少な発芽玄米モチ
おばあちゃんの手作り漬け物
あけましておめでとうございます
一区切り
ジビエ三昧
おやすみなさい
農業研修
12日〜13日 団体旅行ではなく、個人的な農業視察旅行へ
行って参りました。
今回のテーマは農業IT技術
初日は、千葉大学柏の葉キャンパスにて携帯の電波&
太陽光を利用したフィールドセンサーシステムについて説明を受けました。
この部分については、当農場も今後導入することを視野に共同研究することで
合意し、フィールドセンサー導入&実証試験を始める予定です。
つくば市に移動し、
農業・食品産業技術総合研究機構
にて、新品種の開発の現状をお聞きし、農研機構がどのような方向性で
種子開発に取り組んでいるのか説明を受けました。
申し込めば次世代品種の試験栽培も可能であり、意欲的な農家の方は是非
利用なさって下さい。
HPで利用可能な品種&利用許諾申込み用紙を印刷できます。
そのご、広大な研究施設を移動し機械設備の研究を行っている施設へ移動
そこには、我々だけのためにヤンマーの無人トラクターがアイドリング状態で
スタンバイ。
担当の場長に質問攻めです(笑)
農研機構中央農業総合研究センターにて撮影
フリーの時間がほとんど無く大変充実した研修旅行でした。
個人グループにもかかわらず、視察研修に対応してくれた、
千葉大・構造計画・農研機構・noppoには深謝いたします。