収穫したもみは、ただちに乾燥機に入れてユックリと温風をかけて乾燥してゆきます。
この時、急激に乾燥させるとお米にひびが入るので(食味の低下)細心の注意を払っています。
夏場以外ではもみで貯蔵したほうが、食味・品質が安定します。
我が家では500俵入り2本・200俵入り1本を準備しています。
この機械で、お米の表面を覆っているもみ殻を取り除きます。
籾摺り能率を上げすぎると玄米の表面を傷つけて、保管しにくいお米になってしまう場合もあります。
ここでも細心の注意が必要です
籾摺り機を通ってもみ殻を取り除かれた玄米は、大小さまざま!
ふるいにかけて大きい粒だけを取り出します。
大きい粒ほど食味の良いお米になります。
お米は暑さと多湿が大嫌い!梅雨ごろから夏の高温は米の品質を低下させます。
そこで登場したのが玄米低温貯蔵倉庫です。
温度を15度以下、湿度を75%前後に設定して、米の品質低下を防ぎます。
玄米の中には、刈り取りなどの時に混ざる石などの異物が入ってしまいます。そこで、石抜き機をかけます。
だから、ご飯を食べていてガシッと石を噛んでしまったという話は無くなりました。しかし、この機械の原理は比重の違いを利用するものなので、比重が米に近い雑草の種などの異物は取り除けないこともあります。
玄米を白米に搗精(とうせい)します。
搗精の原理は、搗精筒の中心を高速で回転するロールと周辺の網刃の間を通り抜けながら、玄米の外周のヌカ層が、摩擦によって剥けるのである。
我家では大型の業務用精米機を使用しております。
米は農産物だから害虫や菌に侵されるものがでます。このような米粒は、一部が黒褐色になってしまったり、全体が茶褐色になったりしてしまいます。こうした着色粒や石抜き機で選別できなかった雑草の実など、白米と色の違う異物を取り除きます。
4台のカメラの目と瞬間に強い空気を出すコンプレッサーが主役です。少量づつ流れる精米から、カメラの目が白米と色の違ったものを見つけだし、瞬間に勢いよく噴出されるエアで外に吐き出すという原理なので、異色物を100パーセント取り除くまでにはまだ到達していません。しかし、台所でお米をとぐときに着色物を取り除く手間は、大分省けるようになったと思います。(自己満足)
選別された白米は計量タンクに入り、ようやく精米の旅を終えます。旅を終えた時、1俵60キログラムあった玄米は、約54キログラムと10パーセントほどスリムになっています。
そして、5キログラムに計量・袋詰めされて出荷されるのを待つのです。